おもちゃのレンタルは単発がお得？1ヶ月だけ借りる裏技とサービス比較

ゴールデンウィークやお盆、年末年始の帰省シーズンが近づくと、おもちゃのレンタルを単発で利用したいと考える方は多いのではないでしょうか。

「久しぶりに会う孫のために、実家で退屈しないようおもちゃを用意してあげたいけれど、買うと場所を取るし無駄になるかも…」そんな風に悩む祖父母の方や、「購入を迷っている大型のジャングルジムや滑り台を、一回だけお試しで使って子供の反応を見てみたい」というパパ・ママのニーズは、実はとても多いのです。

しかし、いざネットで検索してみると、上位に出てくるのは月額定額制のサブスクリプションサービスばかり。

「毎月届くとかじゃなくて、この1ヶ月だけ借りたいのに！」と、もどかしい思いをしたことがある方もいるはずです。

また、継続課金を前提とするサブスクリプションモデルでは、1ヶ月や1週間といった短期だけの利用ができるのか、また解約し忘れて違約金がかかったりしないか、不安になることもありますよね。

この記事では、旅行や入院、里帰りといった一時的なシーンで賢くおもちゃを借りる方法について、私自身がおもちゃのレンタルを使ってみて得た知識と経験を踏まえながらまとめていきます。

損をしないための料金シミュレーションや、意外と知られていない裏技的な使い方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

おもちゃのレンタルを単発で賢く利用する方法

インターネットで検索すると、どうしても月額制のサブスクリプションサービスばかりが出てきて、一度きりでいいのにと戸惑うことがありますよね。

ここでは、単発利用を検討する際に知っておくべき費用の仕組みや、損をしないための基本的な考え方を整理してお伝えします。

ここを知っておくだけで、無駄な出費を数千円単位で防ぐことができますよ。

1ヶ月だけ借りる際の最安プラン

1ヶ月だけ借りたいという場合、借りるおもちゃの点数やサイズによって最安となる正解が変わります。

これを知らずになんとなく単発プランがあるからという理由だけで選んでしまうと、結果的に高くついてしまうことがあるんです。

具体的にシミュレーションしてみましょう。

例えば、0歳〜1歳のお子様向けに、知育玩具を5〜6点まとめて借りたい場合を想定します。ここで選択肢になるのは、「①都度払い専門サービス（ベビレンタなど）で個別に借りる」か、「②サブスクリプションサービス（トイサブなど）を最低利用期間で解約する」かの2択です。

①の都度払いの場合、おもちゃ1点ごとのレンタル料に加えてそれぞれのサイズに応じた送料がかかります。

小型のおもちゃでも往復送料が1,000円〜1,500円程度かかることが多く、これを5点借りると送料だけで5,000円を超えてしまう計算になります。

レンタル料を含めると、総額で1万円近くになることも珍しくありません。

一方、②のサブスクリプションサービスはどうでしょうか。

多くのサブスクは最低利用期間（通常2ヶ月）が決まっていますが、初月割引キャンペーンを行っていることがよくあります。

例えば、初月1円、2ヶ月目から通常料金（約3,600円）というサービスの場合、2ヶ月間の総支払額は約3,601円です。

これで5〜6点の知育玩具が（往復送料無料で）届きます。

つまり、複数の小さなおもちゃを借りたいなら、サブスクを2ヶ月で解約する方が圧倒的に安いという逆転現象が起こるのです。

1ヶ月だけ借りたいという当初の目的からは少し外れますが、2ヶ月間借りられて料金も半額以下になるなら、こちらを選ばない手はありません。

逆に、特定の大型遊具（ジャングルジムなど）を1点だけ借りたいという場合は、会員登録の手間がなく、商品を指定できる①の都度払いサービスの方がシンプルで安くなるケースもあります。

ただし、後述する送料の問題があるので慎重に比較しましょう。

1週間の超短期利用と割高な罠

「お盆の帰省中の1週間だけ孫に使わせたい」「旅行に行く数日間だけ持っていきたい」といった、1週間以内の超短期利用のニーズも非常に多いようです。

しかし、経済的な視点で見ると、1週間レンタルは最もコストパフォーマンスが悪い選択肢になりがちだということを、あらかじめ知っておいていただきたいと思います。

最大の理由は送料の比重です。

レンタル料は期間に応じて変動しますが、宅配便の送料は期間に関係なく一定額がかかります。

期間が短くなればなるほど、支払総額に占める送料の割合が高くなり、1日あたりの利用単価（日割りコスト）が跳ね上がってしまうのです。

例えば、ある知育玩具をレンタルする場合の料金イメージを見てみましょう。

レンタル料を1週間で2,000円、1ヶ月で3000円、3ヶ月で5000円、往復送料を2,000円と仮定します。

レンタル期間ごとに総額と1日の単価を下記の表にまとめました。

期間	レンタル料	往復送料	総額	1日単価
1週間	2,000円	2,000円	4,000円	約571円
1ヶ月	3,000円	2,000円	5,000円	約166円
3ヶ月	5,000円	2,000円	7,000円	約77円

表を見ると明らかなように、1週間利用と1ヶ月利用では、総額の差額は1,000円程度しかありません。

しかし、利用できる期間は4倍以上違います。

さらに言えば、1週間という期間は意外とあっという間です。

商品が届いて開封し、子供が遊び慣れた頃にはもう返送のための梱包を始めなければなりません。

忙しい帰省や旅行の最中に、返却期限を気にしてバタバタするのは精神的にも少し負担ですよね。

ですので、私は個人的に使うのは1週間だけでも、あえて1ヶ月契約でレンタルすることをおすすめしています。

そうすれば、返却期限に追われることなく、滞在期間中フルに遊べますし、もし予定が伸びても安心です。

早めに返却しても料金は変わらないと割り切ってしまった方が、結果的に心穏やかに過ごせるはずですよ。

一回だけお試しで使う裏技

子どもが気に入るかわからないから、買う前に一回だけ試したいとお考えの方も多いと思います。

特に、「キュボロ」や「マグフォーマー」といった高価な知育玩具は、数万円もするのに子供が遊ばなかった時のダメージが大きすぎるため、購入に二の足を踏んでしまいますよね。

そんな時に使える賢い裏技としておすすめなのが、一部のサブスクリプションサービスで提供されている気に入ったら買取というオプションを前提としたお試し利用です。

これは単に借りるだけでなく、購入の前段階としてレンタルを活用する、いわば、試着のような使い方です。

具体的な手順としては、まず「Cha Cha Cha（チャチャチャ）　」や「And TOYBOX（アンドトイボックス）　」といった、リクエスト対応に柔軟なサブスクサービスを選びます。

そして、申し込み時のヒアリングフォームやLINEで、「購入を検討しているので、〇〇と〇〇を入れてほしい」と明確にリクエストします。

在庫があれば、かなりの確率で希望のおもちゃをプランに組み込んでもらえます。

届いたら、2ヶ月間（最低利用期間）たっぷりとお子様に遊んでもらいましょう。

店頭で数分触るのとは違い、自宅の環境で長く遊ぶことで、本当にハマっているのか、すぐに飽きてしまうのかがハッキリと分かります。

もし気に入ったら、会員ページから買取申請を行います。

多くの場合、市場価格よりも安い中古価格で買い取ることが出来るのでお得に手に入ります。

一方、遊んでもらえなかった場合は、最低利用期間が終了したタイミングで返却して解約しましょう。

数千円のレンタル費用はかかりますが、数万円の買い物を失敗するリスクを回避できたと思えば、ある意味保険料と考えることができるのではないでしょうか。

違約金なしで解約するタイミング

サブスクリプションサービスを単発のように短期で利用しようとする場合、最も怖いのが解約忘れや隠れた違約金ではないでしょうか。

「1ヶ月だけ借りるつもりが、解約手続きが遅れてもう1ヶ月分払うことになった…」なんて失敗は絶対に避けたいところです。

まず安心していただきたいのは、主要なおもちゃレンタルサービスにおいて、法外な違約金が請求されることは基本的になく、国民生活センターが注意喚起しているような悪質な契約トラブルは少ない業界です。

しかし、最低利用期間分の料金は必ず支払う必要があるというルールは守らなければなりません。

特に重要なのが、解約申請をするタイミング（締め日）です。

各社でルールが異なるため、ここを勘違いしていると自動更新されてしまいます。

サービス名	最低利用期間	解約申請の期限（重要）
トイサブ！	60日（約2ヶ月）	課金基準日の10日前まで
Cha Cha Cha	60日（約2ヶ月）	次回課金日まで（余裕を持って推奨）
サークルトイズ	1ヶ月〜（プランによる）	契約更新日の数日前まで（要確認）

例えば、業界最大手の「トイサブ！」を利用する場合、最低利用期間は60日です。

しかし、解約の申請は「次回の支払日の10日前」までに行わなければなりません。

もし、2ヶ月目の支払いが終わった後にそろそろ解約しようかなとのんびり構えていると、気づいた時には10日前の締め切りを過ぎており、翌月（3ヶ月目）の課金が確定してしまう…というケースが多発しています。

これを防ぐために、契約したその日に、スマートフォンのカレンダーアプリに「〇月〇日までに解約手続き！」というリマインダーを登録しておくことを強く推奨します。

また、契約時には利用規約の解約・退会に関する項目を必ず一読しましょう。

消費者庁や国民生活センターも、サブスクリプション契約における解約条件の確認を強く呼びかけています。
(参考リンク：政府広報オンライン「ネット通販での「定期購入トラブル」 契約時に確認すべきポイントは？」)
※おもちゃレンタルに限らず、定額サービス全般における契約内容確認の重要性が解説されています。

トイサブについては別の記事で詳細をまとめているのでこちらも参考にしてみてください。

都度払いのメリットとデメリット

ここまで、サブスクリプションを上手く使う方法を中心にお話ししてきましたが、「ベビレンタ」や「リラッシュ」のような、純粋な都度払い（期間指定型レンタル）サービスにも、サブスクにはない独自の大きなメリットがあります。

最大のメリットは、何と言ってもECサイト感覚で使える手軽さでしょう。

Amazonや楽天市場で買い物をするのと同じように、借りたい商品を選び、借りたい期間（1週間、1ヶ月、3ヶ月など）を選んでカートに入れるだけ。

面倒な会員登録（月額契約）や解約手続きといった概念が存在しません。

期間が終了したら返却するだけで完了するので、解約を忘れて課金され続けたというミスが物理的に起こり得ないのです。

下記に都度払いの使用が向いている人をまとめてみます。

一方で、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。

先ほども触れた送料の問題に加え、もう一つの懸念点は延長料金の高さです。

都度払いサービスでは、当初設定した期間を超えてレンタルを延長すると延長料金が発生します。

この料金は、最初のレンタル料に比べて割高に設定されていることが多く、思ったより長く借りてしまったという場合にコストが膨らみやすいのです。

また、人気の商品は常に貸出中になっているリスクもあります。

サブスクのように在庫があるものを提案してくれるわけではないので、借りたいタイミングで在庫が確保できるかどうかも、都度払いを利用する際の重要なチェックポイントになります。

単発でおもちゃのレンタルはこのように活用するのがおすすめ

ここからは、具体的な利用シーンに合わせて、どのサービスをどのように使うのが正解なのか、シチュエーション別の最適解をご提案します。

私の場合はどれを選べばいいんだろうと迷っている方は、ご自身の状況に近い項目をチェックしてみてください。

孫の帰省時は実家へ直送してしまう

お盆やお正月、ゴールデンウィークに、かわいいお孫さんが実家に帰ってくる。

そんな数日間〜1週間だけ、実家でおもちゃを用意してあげたい。

このケースで最もおすすめなのは、やはり「ベビレンタ」などの都度払いサービスを活用して、実家に直接配送してもらう方法です。

この方法の最大の利点は、おじいちゃん・おばあちゃんの手間を最小限にできることです。

注文するのはパパ・ママ（または祖父母ご本人）ですが、配送先を実家の住所に指定すれば、帰省のタイミングに合わせておもちゃが届きます。

そして何より重要なのが、期間が終わったら自動的に返却日が来るという点。

サブスクのようにいつ解約しようか…と悩む必要がないのです。

滞在が終わると同時に返送してしまえば、実家の部屋もすぐに片付きます。

特に記載するまでもないかもしれませんが、一応実家に送る際の具体的な手順をまとめておきます。

旅行先や入院での一時利用

長期の旅行でリゾートホテルに滞在する際や、残念ながらお子様が入院することになり、病室で遊べる静かなおもちゃが必要になった場合。

こういった自宅以外での非日常な場面でも、おもちゃの単発レンタルは非常に役に立ちます。

このケースでも、指定した場所に届けてくれる都度払いサービスが便利ですが、自宅や実家とは異なる注意点がいくつかあります。

まず入院での利用の場合、そもそも病院への配送やおもちゃの持ち込みが可能かを事前に確認する必要があります。

感染症対策のため、外部からの荷物の受け入れを制限している病院も多いためです。

また、大部屋の場合は音の出るおもちゃはNGとなることがほとんどですので、パズルや絵本、音の出ない知育玩具などを選ぶ配慮が必要です。

次にホテルや旅館への配送ですが、こちらもフロントへの事前確認が必須です。

「〇月〇日から宿泊する〇〇ですが、レンタル品を事前に送っても良いでしょうか？」と電話で確認し、了承を得てから注文しましょう。

宛名には「宿泊日」と「予約者名」を明記するのがマナーです。

そして最も重要なのが返却ルートの確保です。

ホテルからチェックアウトする際に、そのままフロントから発送できるのか、あるいは近くのコンビニや営業所に持ち込む必要があるのか。

旅先で大きなダンボールを抱えて集荷場所を探し回るのは大変なストレスになります。

着払い伝票が使えるコンビニが近くにあるかなど、返す時のシミュレーションしておいた方が旅行先でとらぶるにならないのでおすすめです。

ジャングルジムなど大型遊具を借りるときは送料に注意

雨の日や、熱中症が心配な真夏の時期、家の中で思いっきり体を動かせる「室内ジャングルジム」や「大型ブランコ」、「すべり台」は、まさに育児の救世主です。

しかし、これらを単発で借りようとした時、多くの人が直面するのが送料が高すぎる問題です。

大型遊具は、分解されていても梱包サイズが非常に大きくなります。そのため、一般的な宅配便のサイズを超えてしまい、送料だけで片道2,000円〜4,000円、往復で8,000円以上かかってしまうことも珍しくありません。

レンタル料は3,000円なのに、送料が5,000円…？なんてことになると、何にお金を払っているのか分からなくなってしまいますよね。

そこで、大型遊具を借りたい場合に強くおすすめしたいのが、大型遊具に特化したサブスクリプションサービス「Circle Toys (サークルトイズ)」の活用です。

サークルトイズには、月額3,980円の「バリュープラン（送料有料）」と、月額9,980円の「プライムプラン（送料無料）」という2つのプランがあります。

月額1万円もするの？と一瞬驚くかもしれませんが、よく計算してみるとそのお得さが分かります。

例えば、都度払いサービスで大型ジムを借りると、「レンタル料5,000円 ＋ 往復送料6,000円 ＝ 合計11,000円」ほどかかるケースがあります。

これに対し、サークルトイズのプライムプランなら月額9,980円のみで送料は0円です。

総額で比較するとサークルトイズの方が安くなるのです。

さらにすごいのが、プライムプランなら1ヶ月の間に別の遊具に交換しても送料無料という点です（※交換回数に制限がない場合が多いですが規定は確認してください）。

つまり、前半の2週間は滑り台、後半の2週間はブランコといった使い方が、追加コストなしで可能になります。

子供は大型遊具でも意外とすぐに飽きてしまうことがあるので、次々と新しい遊具に入れ替えられるこのシステムは、単発利用のつもりでも結果的に満足度が非常に高くなります。

サークルトイズについては別記事で詳細をまとめているのでこちらも参考にしてみてください。

滑り台を安くレンタルするには

「うちはジャングルジムほど大きなものじゃなくて、小さめの滑り台を一つだけ借りたい」という場合はどうでしょうか。

比較的小型のプラスチック製滑り台であれば、梱包サイズもそこまで巨大にはならないため、都度払いの送料も許容範囲（往復2,000〜3,000円程度）に収まることが多いです。

ただし、もしあなたが東京都内近郊（東京・千葉・埼玉・神奈川の一部エリア）にお住まいなら、ぜひチェックしてほしいサービスがあります。

それが「Relash (リラッシュ)」です。

リラッシュの最大の特徴は、一般的な宅配業者ではなく自社のスタッフが配送してくれるところ。

これにより、対象エリア内であれば送料が格安、あるいはプランによっては無料になるケースがあります。

そして何より、リラッシュには他社にはない最強のメリットがあります。

それは、組立・設置までスタッフさんがやってくれること（※対象エリア・プランに限る）。

想像してみてください。

ワンオペ育児の最中、巨大なダンボールが届き、説明書を見ながら複雑なパイプを組み立てる作業がいかに大変か…。

リラッシュなら、スタッフさんがテキパキと組み立ててすぐに遊べる状態にして帰ってくれます。

さらに、返却時も解体・回収まで行ってくれるので梱包のストレスもゼロ。

都内近郊で大型遊具や滑り台を借りたい方にとっては、まさに神のようなサービスと言えるでしょう。

最後におもちゃを単発でレンタルする際の選び方についてまとめます

ここまで、おもちゃの単発レンタルについて、料金の仕組みや裏技、シーン別の活用法を詳しく解説してきました。

最後に、ここまでの内容を整理して、結局どれを選べばいいんだろうという疑問に対する答えをまとめました。

おもちゃの単発でのレンタルは、サービスの選び方ひとつで満足度もコストも大きく変わります。

ご自身の状況に合わせて、以下のチャートから最適なサービスを選んでみてください。

買うには高いし場所も取るけど、好きなおもちゃで子どもを遊ばせてあげたい。

そんな親心に応えてくれるのが、おもちゃレンタルの単発利用です。

たった1ヶ月や1週間のために借りるなんて贅沢かな？なんて思う必要はありません。

合わなければすぐに返せる身軽さと部屋がおもちゃで溢れかえらない快適さは、一度体験すると病みつきになるはずです。

今回紹介したレンタルサービスを使い分けて、あなたとご家族の笑顔溢れるおうち時間を作ってください。

※記事内の料金やサービス内容は執筆時点(2025年12月)の情報です。キャンペーン期間や条件、配送エリア等は変更される可能性があるため、必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。