個人向けプリンターをレンタルする時の賢い選び方

個人向けプリンターをレンタルする時の賢い選び方

テレワークやオンライン学習、確定申告の時期になると、「あ、プリンターがあったら便利かも…」と思うこと、ありませんか?

でも、たまにしか使わないかもしれないし、本体を買うのは高いし、なによりインク代が気になりますよね。

かといってコンビニ印刷も、枚数が増えると安くありません。

実際にプリンターを購入しても、年に数回しか使わなかった結果、インクが詰まって故障してしまったり、不要になった時の廃棄の手間に困ったり…という声もよく聞きます。

買うほどではないけど使いたいというニーズに、個人用プリンターのレンタルやサブスクリプションのサービスが注目されています。

短期で必要な時だけ借りるのか、インク使い放題の長期サブスクを選ぶのか。

A3や写真の印刷はできるのか、学生の場合やテレワークに使用する時にはどのサービスを選べば良いのか。

気になる比較ポイントがたくさんあって、どれを選べばいいか迷ってしまうかなと思います。

この記事では、個人でプリンターをレンタルする時の基本的な知識から、主要サービスの比較、契約時の注意点までまとめてみました。

この記事を読むとわかること
  • 購入やコンビニ印刷とのコスト比較
  • 短期レンタルと長期サブスクの違い
  • インク代や審査など主要サービスの比較
  • 利用シーン別のおすすめサービスの選び方
目次

個人用プリンターをレンタルした方が得する場合と損する場合

個人用プリンターをレンタルした方が得する場合と損する場合

まずは、「買う」「コンビニで印刷する」のと、「レンタルする」のって、結局どれが自分にとって一番お得で賢い選択なのか、基本的なところから整理していきましょう。

利用シーンによって最適解が全然違ってくるからです。

レンタル・購入・コンビニ印刷ではどれが安いのか

コストは、「どれくらいの頻度で、何枚印刷するか」で決まります。

それぞれのメリット・デメリットを、印刷枚数別で見てみましょう。

コンビニプリントする場合

コンビニプリントのメリットはなんといってもその手軽さ。

初期費用・維持費ゼロで使いたい時だけ使えます。

メンテナンスの心配も無用です。

ただ、デメリットとしてページ単価が高いことが挙げられます。

セブンイレブンのネットプリントの場合、A4カラーで1枚60円、白黒でも20円かかります。(2025年11月現在)

月にA4カラーを50枚印刷すると3,000円にもなってしまい、枚数が増えるほど割高に・・・。

また、印刷のたびにコンビニへ行く手間や、機密文書を印刷する際のセキュリティ面が少し気になるかなという感じです。

プリンターを購入する場合

買うという選択をした場合、多くの人が「本体価格」と「インク価格」のジレンマに直面します。

カートリッジ式(本体安・インク高)

本体は数千円から1万円台と安いモデルが多いですが、インクカートリッジ代が非常に高いのが特徴です。

「インクが切れたから買おうとしたら、本体がもう一台買えそうな値段だった…」というのはよく聞く話ですよね。

また、あまり使わないとインクが乾燥して目詰まりを起こしやすいという、致命的なリスクも抱えています。

エコタンク式(本体高・インク安)

最近主流の「エコタンク」搭載モデルは、インクボトル方式でランニングコストを劇的に下げられます。

ただし、本体価格がA4モデルで数万円、A3対応などになると十数万円と非常に高額です。

これだけの初期投資をしても、印刷頻度が低いと元が取れず、「あんなに高かったのに…」と宝の持ち腐れになってしまう可能性もあります。

プリンターをレンタルする場合

レンタルは、上記2つの選択肢のいいとこ取りができる可能性を秘めています。

まずメリットとしては、購入時の高額な初期費用と故障・メンテナンスリスクをまとめて回避できる点。

月額数千円から利用でき、故障時は交換や週のサポートを受けることができます。

特に、「インク使いたい放題」というプランを選べば、印刷枚数を気にすることなく使うことが可能です。

次にデメリットとしては、2年、3年と長期間使い続ける場合、トータルの支払額が購入するよりも高くなる可能性がある点。

また、サービスによっては最低利用期間や解約金など設定があることです。

ここで、結局どのサービスが最適なのか判断するための目安を表でまとめてみます。

月間印刷枚数コンビニ購入(カートリッジ)購入(エコタンク)レンタル(標準)レンタル(インク使い放題)
~30枚◎ 最適△ (インク乾燥リスク)× (本体代回収不能)△ (割高)× (割高)
50~100枚× (割高)○ (本体+インク代)△ (回収に時間)○ (利便性と両立)△ (割高)
150枚以上× (非現実的)× (インク代急増)◎ 最適 (高初期費用)× (インク代で破綻)◎ 最適 (低初期費用)

※あくまで一般的な目安として考えてください。

月150枚以上の領域が、「エコタンク式購入(初期投資は高いが長期で安い) 」 と「インク使い放題レンタル(初期投資ゼロでコスト固定)」の一騎打ちになるのが面白いですね。

短期利用と長期サブスクの違い

短期利用と長期サブスクの違い

「プリンター レンタル」と検索すると、実は大きく分けて2つのタイプがあることに気づきます。

これが分かると、サービスが選びやすくなりますよ。

① 総合家電レンタルプラットフォーム

「Rentio (レンティオ)」や「kikito (キキト)」のように、あらゆる家電をレンタルできるプラットフォームです。

プリンターは彼らが扱う商品のひとつに過ぎません。

メーカー各社の最新モデルや人気モデル(A3機、高画質写真用など)が豊富に揃っています。

「3泊4日」や「8日間~」といった「短期・ワンタイムプラン」と、自動更新される「月額制プラン」の両方を提供しているのが強みです。

「最新の特定モデルを試したい」「プロジェクト期間だけ借りたい」「確定申告の1ヶ月だけ使いたい」という、短期的・指名的なニーズにぴったりです。

② 定額制プリンター専門サービス

インクフリー」や「ウルトラプリント」など、プリンター(または複合機)のレンタルに特化した専門サービスです。

主なプランは「インク使い放題」および「保守サポート」にあります。

利用者は機種を細かく選ぶよりも、印刷ボリュームに応じた定額料金プランを選びます。

月額固定料金制が基本です。

また、利用できる機種が家庭用プリンターではなくビジネス用のプリンターが多いのも特徴です。

そのため、個人事業主やフリーランスの方には利用価値のあるサービスだといえます。

定額制プリンター専門サービスは法人もしくは個人事業主のみを対象としていて、個人で利用することができない場合もあるので注意が必要です。
調べて限りでは、「ウルトラプリント」は個人でも利用が可能となっていました。

インク使い放題プランの注意点

インク使い放題プランの注意点

「インク使い放題」はとても魅力的な言葉ですが、サービスによって定義が異なるためその内容を正確に把握しておきましょう。

契約してから「思っていたのと違った!」とならないよう、3つのモデルに分けてまとめてみます。

真の使い放題モデル (例: インクフリー)

月額固定料金で、文字通り印刷枚数に制限なく利用できます。インクがなくなったら連絡すれば追加で送ってくれる、最も安心感のあるタイプです。
ただし、その安心感と引き換えに、「最低利用期間12ヶ月」といった長期契約がセットになっていることがほとんど。短期利用には全く向きません。

上限付き使い放題モデル (例: ウルトラプリント)

月額料金にインク代は含まれますが、「インクボトル1本分まで」「月間〇〇枚相当まで」といった供給量の上限が設定されているプランです。
その代わり、最低利用期間の縛りがない(または短い)ことが多く、柔軟性が高いのが特徴です。

「大量に刷るけど、1年使うかは分からない…」という方に適しています。

プレミアムプランモデル (例: Rentioの一部)

通常はインク自己負担のサービス(Rentioなど)が、特定のエコタンクモデル(例:EW-M634Tなど)に対して、通常より高額な「インク使い放題プラン」を設定しているケースです。
最新機種の選択肢と、インク使い放題の安心感を両立したい場合に適していますが、プラン料金は割高になる傾向があります。


契約前には、「インクの供給に上限はないか?」「上限がある場合、自分(家族)の印刷枚数で足りるか?」「最低利用期間の縛りは何ヶ月か?」を必ず確認しましょう。

個人向けプリンターのレンタルサービスを比較してみた

個人向けプリンターのレンタルサービスを比較してみた

では、具体的なサービスを比較してみましょう。

特に「インク代」と「審査」は、個人で契約する上でとても重要なポイントになります。

ここでは代表的なサービスの特徴をピックアップしますね。

レンティオの月額プランについて

Rentio (レンティオ)」は、国内最大級の家電レンタルサービスです。

プリンターの品揃えはピカイチで、A3機やプロ向けの高画質モデルまで揃っているのが本当にすごい。

プランは「ワンタイムプラン(短期)」と「月額制プラン」が選べますが、個人で利用する際には、特に知っておくべき注意点があります。

インク代は原則「自己負担」

Rentioには一部、月額8,000円といった高額な「エプソンインク使い放題プラン」も存在しますが、多くの標準的な月額プラン(例:PIXUS XK110 月額4,100円など)は、目詰まり防止のためにインクカートリッジが付属されているだけです。

このカートリッジにあるインクは使用可能ですが、インクが入っていない場合もあります。

つまり、月額料金に加えて、数千円の純正インクカートリッジ代を別途、自分で購入し続ける必要があります。

純正のところをあえて強調した理由は、非純正インクの利用が判明した場合には、修理対応や代替交換品の提供をしてもらえなくなってしまうからです。

このインク代を含めた総コストで判断しないと、「購入するより高かった」なんてことになりかねません。

「審査」と「早期解約金」

申し込み時には、レンティオおよび決済代行会社による「ご利用審査」が実行されると明記されています。

また、「月額制プラン」はいつでも返却可能とされていますが、1ヶ月目や2ヶ月目に返却した場合の早期解約金(「解約にかかる金額」)が発生する場合があるので注意が必要です。

「最新機種を短期間だけ」というニーズには最強の選択肢ですが、契約時には「インク代の扱い」と「早期解約金」の2点を必ず確認する必要がありますね。

レンティオについては別記事で詳細をまとめているのでこちらも参考にしてみてください。

ドコモ(kikito)の審査と特徴

kikito (キキト)」は、NTTドコモが運営する安心感が魅力のサービスです。

dポイントが貯まったり使えたりするのも、ドコモユーザーには嬉しいポイントですね。

こちらも「短期レンタル」と「月額サブスクプラン」があります。

審査について

「審査」という言葉は明記されていませんが、kikito独自のルールがあります。

それは、申込み時に「クレジットカード利用枠の仮押さえ」が行われること。

これは実質的な与信確認(デポジット)として機能するもので、もし利用枠に十分な空きがない場合は、利用を断られる可能性があります。

Rentioの「審査」とは少し異なりますが、注意が必要な点です。

インク代は原則「自己負担」

レンティオ同様に、インクは原則自己負担となります。

一応インクカートリッジが付属されていた状態での貸し出しとなるようですが、インクの残量についてはばらつきがあるようで、必ずしも未使用のカートリッジが付属されているわけではありません。

レンティオと比べたときに、kikitoの場合は選べるプリンターの種類が少ないかなという印象があります。

kikitoについては別記事で詳細をまとめているのでこちらも参考にしてみてください。

A3や写真向け高画質モデルもレンタル可能

A3や写真向け高画質モデルもレンタル可能

「A3で図面を印刷したい」「趣味の写真作品を、納得のいく画質でプリントしたい」といった専門的なニーズの場合、選択肢はかなり絞られてきます。

こうした高額な専門機種(例:Epson EW-M973A3T、Canon imagePROGRAF PRO-G1など)を豊富に扱っているのは、やはり「Rentio」や「kikito」といった総合家電レンタルプラットフォームです。

ただ、在庫は流動的なのでサービス利用時にはしっかり確認する必要があります。

定額制の専門サービスでは、基本的にA4のビジネス複合機が中心となり、このようなホビー・プロ向けの特殊な機種は扱っていないことが多いです。

また、高画質モデルをレンタルする上で、絶対に知っておかなければならないことは、一般のプリンターと比べるとインクにかかる費用が高い点。

高画質モデルのプリンターは使用するインクの種類が多いため、全色揃えた場合、それなりの価格になってしまいます。

前述の通り、Rentioやkikitoの標準プランでは、インク代は原則自己負担です。

借りる機種の交換用インクについて、インクの購入費用は事前に調べておきましょう。

利用シーン別のおすすめサービス

A3や写真向け高画質モデルもレンタル可能

では、具体的な利用シーン別に、おすすめのサービスの選び方をまとめてみます。

学生の場合(課題・レポート・受験勉強で大量印刷)

大学4年間や受験勉強をする1年間といったように利用期間がハッキリしていて、かつ、印刷枚数が大量に発生する場合は、「ウルトラプリント」のような「審査なし・長期契約・インク使い放題」のサービスは、実は相性が良いかもしれません。

月額料金はかかりますが、インク代を気にせず印刷できるストレスフリーな環境が手に入るからです。

テレワーク・オンライン学習(1〜2ヶ月の短期利用)

総務省の調査(令和4年度 通信利用動向調査報告書)によればテレワークの実施率は依然として高い水準にあり、テレワークを行う方のほとんどが在宅勤務をされているようです。

また、フリーランスの方や副業等で確定申告が必要となった時に、申告書の印刷だけではなく、レシートや領収書などをデジタル化するために複合機を使うというニーズも多々あるようです。

これらを考えると、その期間だけ使いたいという短期での期間限定的なニーズは多いと思われます。

こうした短期利用がメインの場合は、「Rentio」や「kikito」の月額プランが適しています。

1ヶ月単位で利用・返却ができる柔軟性が魅力です。

ただし、口を酸っぱくして言いますが、インク代は自己負担となりますので、「本体レンタル代+インク購入費」で総コストを計算してくださいね。

契約前に確認すべき4つの注意点

A3や写真向け高画質モデルもレンタル可能

個人でプリンターをレンタルして「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、契約前に必ず確認してほしい最終チェックリストです。

契約前のチェックリスト
  • インク代は誰が払うか
    「料金に込む」なのか「自己負担」なのか。これは総コストを左右する最重要項目です。
    「インク使い放題」と明記されていない限り、自己負担と想定してコスト計算するのが安全です。
  • インク使い放題の定義
    「枚数無制限」なのか「ボトル本数での上限あり」なのか。上限がある場合、自分の印刷枚数で足りるかをシミュレーションしましょう。
  • 最低利用期間
    「3泊4日~」「30日」「3ヶ月」「12ヶ月」など、サービスやプランによって様々です。
    自分が使いたい期間と、契約期間がマッチしているかを確認しましょう。
  • 中途解約金(早期解約金)
    特にRentioなどで月額プランを組む場合、1~2ヶ月目での返却にペナルティがないか、商品ページや契約条項を必ず確認してください。

本記事に記載の情報は、当編集部が調査した時点(2025年11月)のものです。

料金や契約条件、サービスの仕様は変更される可能性があります。

最終的な契約の際は、必ず公式サイトで最新の情報を確認し、ご自身の判断で契約を進めてください。

最後に個人向けのプリンターを賢くレンタルする方法をまとめます

ここまで見てきたように、「プリンター レンタルを個人で」と一口に言っても、最適なサービスは人によって全く違いますね。

最後に、タイプ別のおすすめをシンプルにまとめます。

利用タイプ別のおすすめ
  • 「とにかく安く、1ヶ月程度の短期で」
    → Rentioやkikitoの月額プラン(※インク代は自己負担)
  • 「審査が不安。長期でいいからインク代を気にせず使いたい」
    → インクフリー(※12ヶ月縛り)
  • 「A3や高画質機種を試したい」
    → Rentioのワンタイムプラン(※インク代に注意)
  • 「そもそも月30枚も使わない」
    → コンビニプリントが最強です

プリンターは「買う」ものだと思っていましたが、インク代やメンテナンス、そして不要になった時の廃棄の手間を考えると、「必要な期間だけ借りる」という選択肢は、とても合理的でスマートな方法かなと、私自身も改めて感じました。

この記事が、皆さんのライフスタイルに合った「借りる暮らし」を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

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