ペットカートを一日だけレンタルできる?現地貸出や配送サービスの選び方

ペットカートを一日だけレンタルできる?現地貸出や配送サービスの選び方

「今度の週末、愛犬と一緒にアウトレットに行きたいけれど、広い敷地をずっと歩かせるのは心配……」
「実家の老犬を病院に連れて行きたいけれど、車がないから電車移動でカートが必要かも」

そんなふうに悩んで、このページに辿り着いたのではないでしょうか。

普段は元気にお散歩しているワンちゃんでも、人混みの多い商業施設や、慣れない長距離移動ではストレスを感じてしまうもの。

そんな時に便利なのが「ペットカート(ドッグバギー) 」ですが、一台数万円もするカートを「たった一日のために買う」のは、正直かなり勇気がいりますよね。

保管場所にも困りますし、もし愛犬が乗ってくれなかったら……と考えると、なかなか購入には踏み切れないのが本音かなと思います。

でも、安心してください。

今はペットカードのレンタルサービスがとても充実しているんです。

現地のアウトレットモールで数百円から借りられる手軽なサービスから、高機能なエアバギーを自宅に届けてもらう本格的なレンタルまで、用途に合わせて使い分けることで、コストを抑えながら愛犬との快適な一日を叶えることができます。

この記事では、私自身が実際に調べて体験した情報をもとに、現地レンタルのリアルな事情や、失敗しない配送レンタルの選び方、そして意外と知られていない電車持ち込みの落とし穴までまとめてみました。

この記事を読むとわかること
  • 現地調達できるアウトレットや商業施設の料金相場や夏場の注意点がわかる
  • ディズニーやUSJなどテーマパークでのレンタルに関する誤解と正しい対処法を知れる
  • 電車移動や介護、大型犬など、目的に合わせて絶対選ぶべきカートの種類がわかる
  • 配送型レンタルを利用する際の「送料」や「日数計算」の仕組みを正しく理解できる
目次

現地でペットカートを一日だけレンタルできる場所

現地でペットカートを一日だけレンタルできる場所

まずは、「重いカートを家から持っていくのは大変」「現地に行ってから、必要な時だけ借りたい」という方に向けた、現地調達型のレンタル情報です。

特に、敷地が広大なアウトレットモールやリゾート施設では、ペット連れのお客さまを歓迎するために、インフォメーションセンターなどでカートの貸出を行っているケースが増えています。

手ぶらで行けるというのが最大のメリットですが、施設ごとに料金システムやルールがあり、ごくまれに借りられないという状況になることもあります。

現地で慌てないために主要な施設の事情を詳しく見ていきましょう。

木更津などアウトレットでの貸出

木更津などアウトレットでの貸出

首都圏からアクセスが良く、ペット連れに大人気の「三井アウトレットパーク」。

中でも木更津(千葉県)や入間(埼玉県)、滋賀竜王(滋賀県)などの大規模施設では、ペットカートのレンタルサービスが非常に充実しています。

私が以前、愛犬を連れて木更津のアウトレットに行った際の実体験ですが、東京ドーム何個分?と思うほど広い敷地を、カートなしで歩かせるのは不可能だと感じました。

夏場のアスファルトの熱さや、人混みでの踏まれるリスクを避けるためにも、現地でのカート利用はほぼ必須と言っても過言ではありません。

料金システムは「長時間パック」が断然お得

多くの施設では、短時間の利用と長時間の滞在、それぞれのニーズに合わせた料金設定になっています。

2025年時点での三井アウトレットパーク木更津の例を挙げると、以下のような仕組みです。

プラン名料金(税込)おすすめの利用シーン
基本料金(1時間)500円特定のお店で食事だけしたい時や、少しだけ試したい時
5時間パック2,000円施設全体をゆっくり回遊し、ショッピングを楽しむ時
延長料金30分毎 300円時間を気にせず過ごしてしまった場合の精算用

計算してみると分かりますが、4時間以上滞在するなら「5時間パック(2,000円)」を選んだ方が圧倒的にコストパフォーマンスが良いんです。

1時間あたり400円で、愛犬の安全と飼い主さんの楽さが買えると思えば、決して高くはない投資かなと思います。

高級車ブランドのカートに乗れるチャンス

また、一部の施設(木更津など)では、メルセデス・ベンツとのコラボレーションによる「ベンツマーク入りペットカート」の貸出を行っていることがあります。

通常のカートより少し料金設定が高い場合もありますが、しっかりしたサスペンションと高級感あるデザインは必見。

「いつかは良いカートが欲しい」と考えている方にとっては、憧れのブランドカートを実地でテストドライブできる絶好の機会になりますよ。

夏場の貸出休止には要注意

ここで一つ、絶対に知っておいてほしい注意点があります。

それは「夏場の利用制限」です。

7月〜9月頃の猛暑日には、地面に近い位置にいるワンちゃんの熱中症を防ぐため、日中の最も暑い時間帯(例:14:00〜17:00など)にカートの貸出を休止する措置が取られることがあります。

「行ったのに借りられない」を防ぐために
真夏にアウトレットへ行く場合は、貸出休止時間を避けるために「午前中の早い時間」に到着するか、あるいは夕方からの利用を計画することをおすすめします。
「現地で借りればいいや」と思って行ったら受付停止中だった……となると、ずっと抱っこで移動することになり、飼い主さんもワンちゃんも疲弊してしまいます。

軽井沢リゾートでの利用と注意点

軽井沢リゾートでの利用と注意点

避暑地として名高い軽井沢も、ワンちゃん連れには憧れのスポットですよね。

特に「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」は、広大な芝生の広場やドッグランがあり、まさに犬連れの聖地とも呼べる場所です。

こちらの施設でもペットカートのレンタルが行われていますが、リゾート地ならではの特徴的なサービスやルールがありますのでまとめておきます。

「PET-SPA」でのレンタルと宿泊者特典

軽井沢・プリンスショッピングプラザ内では、ペットケアショップ「PET-SPA」などがレンタルの窓口となっています。

しっかりとした整備済みのカートを借りられるので安心感がありますね。

ここでのポイントは、隣接する宿泊施設との連携です。

「ザ・プリンス ヴィラ軽井沢」や「軽井沢プリンスホテル イースト(ドッグコテージ) 」などの提携ホテルに宿泊している場合、ルームキーや宿泊証明を提示することで、レンタル料金が割引(例:50%OFFなど)になるサービスが提供されることがあります。(参照:ザ・プリンス ヴィラ軽井沢公式Webサイト「PET-SPA 軽井沢店(軽井沢・プリンスショッピングプラザ ツリーモール)」 

もし宿泊を兼ねて軽井沢へ行く計画なら、ホテルのフロントで「アウトレットでカートを借りたいのですが、割引はありますか?」と一度聞いてみるのがおすすめです。

浮いたお金で愛犬にちょっとリッチなおやつを買ってあげられますからね。

リゾートならではの「予約」と「在庫」の壁

ただし、軽井沢ならではの懸念点もあります。

それは「ハイシーズンの圧倒的な混雑」です。

ゴールデンウィークや夏休み(お盆時期)、紅葉のシーズンなどは、全国から愛犬連れが集まるため、レンタルの在庫があっという間になくなってしまうことがあります。

じゃあ予約しておけば安心だと思うかもしれませんが、施設や店舗によっては事前の電話予約を受け付けている場合と当日先着順のみの場合があります。

旅行の日程が決まったら、まずは利用予定の店舗に直接電話をして、「〇月〇日に行きたいのですが、カートの予約は可能ですか?」と確認するのが確実です。

ここでも暑さ対策が最優先

「軽井沢=涼しい」というイメージがあるかもしれませんが、近年の異常気象により、日中の日向はかなりの高温になります。

アウトレット施設側もペットの安全を第一に考えているため、気温が規定を超えた場合は、予告なくレンタルの受付をストップすることがあります。

借りられないかもしれないというリスクを常に頭に入れ、もしもの時のために保冷剤や簡易的なキャリーバッグを持参しておくと、いざという時に慌てずに済みますよ。

ディズニーやUSJにレンタルはない

「今度、ディズニーランドの周りを愛犬と散歩したい」「USJの近くのホテルに泊まるから、パークの前まで行きたい」
そんな時、「ついでに現地でカートを借りられないかな?」と考える方は非常に多いです。

実際に検索されている方もたくさんいらっしゃいますが、ここではっきりと事実をお伝えしておきます。

東京ディズニーリゾート(TDR)およびユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)には、ペット用カートのレンタルサービスは一切ありません。

なぜ「ある」と勘違いしてしまうのか?

インターネット上の情報を見ていると、時々「ディズニーでカートを借りた」というような書き込みを見かけることがありますが、これは大きな誤解です。

おそらく、以下の2つのケースと混同されています。

  1. 人間用の車イス・ベビーカーのレンタル
    パークのエントランスで貸し出しているのは、あくまで「人」が乗るためのものです。
    これにペットを乗せることは、衛生管理上、固く禁じられています。
  2. 補助犬(介助犬・盲導犬・聴導犬)の同伴
    体に障がいのある方をサポートする補助犬は入園が許可されていますが、一般のペットは入園できません。

パーク周辺(イクスピアリ・シティウォーク)での過ごし方

「パークの中に入れないのは知っているけど、舞浜のイクスピアリや、USJ周辺のユニバーサル・シティウォークを散歩させたい」という場合も、現地でのカート調達はできません。

これらのエリアは人通りが非常に多く、小さなお子様もたくさん歩いています。

愛犬を足元で歩かせるのは、踏まれてしまう危険性や、他のお客様への配慮(抜け毛やマーキング)の観点から、あまりおすすめできません。

どうしてもテーマパーク周辺エリアをペットと楽しみたい場合は、以下のいずれかの方法をとりましょう。

  • 自宅から愛用のカートを持参する(車移動の場合)
  • これから紹介する「配送型レンタル」を利用し、宿泊先のホテルに届けてもらう(事前にホテルの許可が必要)

「行けばなんとかなる」という考えで現地に向かってしまうと、ずっと重いキャリーバッグを手持ちで移動することになり、楽しいはずの観光が苦行になってしまいます。

ここは「ない」という事実を前提に、しっかりと準備をしていくことが大切ですね。

配送型のペットカートの一日レンタルと選び方

配送型のペットカートの一日レンタルと選び方

「現地にレンタルがない」「自宅から電車で移動したい」「怪我をしてしまったので急遽必要になった」という場合は、ネットで予約して自宅に届けてもらう「配送型レンタル」が選択肢になります。

ただ、これは現地レンタルとは仕組みが大きく異なるので、選び方にコツが必要です。

安いレンタルや送料無料の条件

安いレンタルや送料無料の条件

ネットで「一日レンタル」と検索しても、多くのサービスでは「2泊3日」や「3泊4日」からの設定になっていることに気づくと思います。

これは、宅配便を使う以上、往復の送料がかかってしまうため、1日だけの利用だと割高になってしまうからです。

例えば、イベント用品レンタル大手のサービスなどでは、基本的に「3泊4日」をワンセットとして料金設定しています。でも、これは利用者にとってメリットもあるんです。

一般的なレンタル日程
  • 1日目:商品が届く(予備日・練習用)
  • 2日目:実際に使う日(イベントや旅行当日)
  • 3日目:予備日
  • 4日目:返却発送

このように、「使う日」の前後をレンタル期間に含めてくれるサービスを選ぶと、天候が悪くて予定がずれた場合や、事前に組み立てて愛犬を慣れさせたい場合にとても助かります。

一日あたりの単価だけで判断せず、送料を含めた総額と手元に置いておける期間のバランスをチェックしましょう。

電車移動に必須となる分離型モデル

電車移動に必須となる分離型モデル

もし、カートを借りて新幹線や電車に乗る予定があるなら、ここは一番重要なポイントです。

必ず下の写真のような「バスケット(コット)部分が取り外せる分離型タイプ」を選んでください。

JRをはじめとする多くの鉄道会社では、ペットカートをそのまま車内に持ち込むことはできません(有料の手回り品としても不可のケースが多いです)。

ルール上、ペットは専用のケース(長さ70cm以内など) に入っている必要があり、カートのフレーム部分はあくまで手荷物として折りたたむ必要があるからです。

バスケットとタイヤが一体になっているタイプだと、改札で「分離できないなら乗車できません」と断られてしまう可能性があります。

せっかくの旅行が台無しになってしまうので、Combi(コンビ)の「ミリミリ」シリーズなど、明確に分離機能があるものを指定してレンタルしましょう。

介護に最適な機能を持つカート

「急に歩けなくなってしまった」「通院のために必要になった」という介護目的の場合、デザインよりも機能性が最優先になります。

一般的なお散歩用カートは、抱っこして乗せることを前提に作られていますが、足腰が弱ったワンちゃんや大型犬を毎回抱き上げるのは飼い主さんの負担も大きいです。

そこで、介護特化型のレンタルサービスを利用するのがおすすめです。

介護用ペットカートを選ぶポイント
  • スロープ機能
    カートの後部がガバッと開き、スロープになって歩いて乗り込めるか。
  • 低床設計
    地面からの高さが低く、乗り降りの恐怖感が少ないか。
  • タイヤの安定性
    通院中の振動を抑えるため、しっかりしたタイヤがついているか。

購入すると5万円〜10万円する高機能な介護カートも、必要な期間だけレンタルすれば費用を抑えられます。

もしもの時のための選択肢として覚えておくと安心かなと思います。

大型犬も乗れるサイズの探し方

大型犬も乗れるサイズの探し方

大型犬用のカートは、一般的なペットショップでも実物を見かけることが少なく、購入して失敗した時のリスク(置き場所やサイズ感)が大きいため、レンタルの需要が非常に高いジャンルです。

大型犬用をレンタルする場合、耐荷重のチェックはもちろんですが、内寸(居住スペースの広さ)を必ず確認してください。

耐荷重はクリアしていても、伏せをした状態だと窮屈で入ってくれない……ということがよくあります。

レンタルであれば、「今週末のドッグイベントだけ使いたい」といったスポット利用も可能です。

大型犬対応モデルは在庫が少ないことが多いので、予定が決まったら早めに予約を押さえるのが鉄則ですね。

エアバギーやコンビのカートをお試しで使うメリット

いつかは欲しい憧れのエアバギー。

走行性が抜群でデザインも素敵ですが、やはりお値段もそれなりにしますし、本体重量が重いというデメリットもあります。

そこで、購入前の実証実験としてレンタル(サブスク)を利用する方が増えているんです。

エアバギーの公式サイトを見ると取扱店舗によってはレンタルサービスを行っているところがあるようです。

対象店舗は以下のサイトをチェックしてみてください。

AIRBUGGY PET公式Webサイト「【最新情報】エアバギーを各地でお試しできます!試乗レンタルカート取扱店舗(2025年更新) 

また、Rentio(レンティオ)のような家電・ガジェットレンタルサービスでも、コンビの上位モデルを取り扱っていることがあります。

このようなサービスを使って、ご自身の生活環境の中で一度使ってみてください。

なぜなら、お店のツルツルした床で押すのと、自宅周辺のアスファルトや段差や坂道のある道で押すのとでは、操作性の印象が全く違うからです。

お店の中でのお試しだけではわからないことがたくさんあるのです。

自分の生活圏で本当に使いこなせるかを確認するために、数日間レンタルして散歩コースを歩いてみましょう。

これこそが、失敗しない買い物のための賢いレンタルの使い方だと私は思います。

レンティオについては別の記事で詳しく紹介しているのでこちらの記事も参考にしてみてください。

最後にペットカートの一日レンタルの活用方法をまとめます

最後にペットカートの一日レンタルの活用方法をまとめます

最後に、ペットカートのレンタルについて目的別の選び方をまとめておきます。

ペットカートのレンタルは、単なる道具の貸し借りではなく、愛犬との行動範囲を広げてくれる素晴らしいサービスです。

  • 今日・明日すぐ使いたい、手ぶらで行きたい
    → アウトレットや商業施設の「現地レンタル」を活用しましょう。ただし、夏場の利用制限や混雑には注意が必要です。
  • 電車で移動する、新幹線に乗る
    → 必ず「分離型」を指定して、事前に配送レンタルを手配しましょう。駅でのトラブルを防げます。
  • 介護や大型犬の通院
    → スロープ付きなどの「高機能モデル」を専門ショップでレンタル。購入する前に使い勝手を試せるのもメリットです。
  • 購入を迷っている
    → 実際の散歩コースで試せる「お試しレンタル」で、走行性や収納場所を確認してから購入を検討するのがおすすめです。

皆さんの愛犬との時間が、カートを活用してもっと快適で楽しいものになりますように。

ぜひ、ご自身の状況に合った方法を選んでみてくださいね。

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