一人暮らしの家電レンタルは損?デメリットと損益分岐点をまとめてみた

一人暮らしの家電レンタルは損?デメリットと損益分岐点をまとめてみた

新生活の準備を始めるときに一番頭を悩ませるのが冷蔵庫や洗濯機といった大型家電の準備ですよね。

最近は初期費用をグッと抑えられるということで、一人暮らしの家電をレンタルで済ませようと考える方が増えています。

私が学生自体にはこのようなサービスはなかったのでレンタルという選択の余地はありませんでした。

今はレンタルサービスもかなり充実していて、所有にこだわらない借りる暮らしという選択肢にポジティブな印象を持っている私としてはとてもうらやましい限り。

でも、いざ使うとなると一人暮らしで家電をレンタルする際のデメリットが気になってなかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、家電レンタルと購入はどちらが安いのかという疑問や、実際に利用して「こんなはずじゃなかった」と後悔しがちなトラブル事例について詳しく掘り下げていきます。

大学生の新生活から社会人の単身赴任まで、それぞれの生活スタイルに合わせてレンタルした方が得するのか損するのか、しっかり見極めるための判断材料をまとめました。

最後まで読んでいただければ、ご自身にとって最適な家電の揃え方がきっと見つかるかなと思います。

この記事を読むとわかること
  • 家電をレンタルし続けると購入費用を追い越してしまう損益分岐点の目安
  • 中古家電特有の衛生面のリスクや型落ちモデルによる電気代の増加
  • 契約前に見落としがちな最低利用期間や中途解約に伴う違約金の実態
  • 引越しや返却時に発生する追加費用と破損時の賠償リスクへの備え
目次

一人暮らしにおける家電レンタルのデメリットをチェックする

一人暮らしにおける家電レンタルのデメリットをチェックする

家電レンタルは「初期費用が安い」「処分が楽」といった魅力的なメリットが目立ちますが、その裏側には長期的なコストや機能的な制約といった無視できない現実があります。

まずは、利用者が直面しやすい具体的なデメリットを経済的・機能的な視点から深掘りしてみましょう。

社会人・大学生の家電はレンタルか購入かどっちが正解→金銭的には購入一択!

社会人・大学生の家電はレンタルか購入かどっちが正解→金銭的には購入一択!

大学進学を機に一人暮らしを始める場合、4年間という期間が決まっているだけに、レンタルか購入かという選択は非常にシビアな問題ですよね。

親御さんとしても、卒業後に不要になるかもしれない家電を買い揃えるのはもったいないと感じるかもしれません。

しかし、結論からお伝えすると、4年間確実に使い続けるのであれば購入したほうがトータルコストは安くなります。

利用期間最適な選択肢総コスト目安
6ヶ月未満レンタル一択2〜3万円
6ヶ月〜1年レンタル推奨4〜6万円
1年〜2年中古購入も検討6〜10万円
2年以上購入推奨8〜12万円(購入)vs 14〜20万円(レンタル)
利用期間別の最適な選択肢

例えば、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジの3点セットをレンタルすると、月額3,000円〜4,000円程度が相場です。

これを48ヶ月(4年間)続けると、総支払額は14万円から20万円近くに達することもあります。

一方で、一人暮らし用の新品家電セットなら、大手家電量販店で6万円〜8万円程度で手に入りますし、中古ショップならさらに安く揃えることが可能です。

もちろん、レンタルには「故障時の無償修理」や「卒業時の無料回収」といったサービスが含まれていますが、その安心料として10万円近い差額を支払う価値があるかどうか、慎重に考えなければなりません。

もし、1年間の交換留学が決まっていたり、途中で実家に戻る可能性があるなど、期間が不確定な場合はレンタルの柔軟性が活きてきますが、4年間定住するなら中古家電を購入して卒業時に売却・処分するという流れが、お財布には一番優しい選択肢になるかなと思います。

大学生の場合を例にお話ししてきましたが、社会人になって一人暮らしをする方にとっても同じことが言えます。

つまり、2年以上同じ場所に住むのだとすれば、レンタルではなく購入した方がメリットが高いということです。

社会人の方は2年間の賃貸契約の更新と共に他に引っ越しする方もいるかもしれません。

そのような住まい方をする場合はレンタルのメリットがあると考えます。

レンタルであれば、引っ越し先の部屋の間取りや広さに合わせて家電を選び直すことができるからです。

購入してしまうと今まで収まっていた冷蔵庫や洗濯機が収まらず、気に入った部屋が見つかったのに諦めざるを得ない、もしくは、家電を買い換えなければいけない事態になってしまいます。

このように暮らし方によってレンタルと購入のどちらが適しているかが変わってしまうのでそれを見極めることが肝心です。

損益分岐点は2年!長期利用だと家電はレンタルより買った方が安い

損益分岐点は2年!長期利用で家電はレンタルより買った方が安い理由

なぜ長期利用になると、レンタルのほうが割高になってしまうのでしょうか。

その理由はレンタル業者のビジネスモデルにあります。

業者は家電の購入代金だけでなく、倉庫での保管料、配送・設置の人件費、クリーニング費用、そして万が一の故障に備えた保険料をすべて月額料金に上乗せして設定しています。

つまり、利用者は家電そのものの価値に加えて、これらの付帯サービス料を毎月分割で払い続けている状態なんです。

一般的に、レンタル開始から2年前後が購入費用とレンタル累計額が逆転する「損益分岐点」と言われています。

これを超えて使い続けると、新品を買うよりも高い金額を払いながら、自分の物にならない借り物を使い続けることになってしまいます。

これは、経済的な面で見るとかなり大きなデメリットと言えるのではないでしょうか。

長期利用を検討している方は、あらかじめ2年間の総支払額を計算してみることをおすすめします。

もしその金額で自分の好きなメーカーの新品が買えるのであれば購入に踏み切ったほうが満足度は高いと思います。

月々の支払額だけで判断できないトータルコスト

月々の支払額だけで判断できないトータルコスト

公式サイトに載っている「月額〇〇円〜」という数字だけを見て判断するのはちょっと危ないかもしれません。

家電レンタルには、月額料金以外にも発生する初期費用や出口(返却時)にかかる費用が意外と多いんです。

例えば、配送設置料や事務手数料が数千円かかるのは一般的ですし、特定の時間指定をすると追加料金が発生することもあります。

また、最も注意したいのが返却時のコスト。

「回収手数料」という名目で数千円から、場合によっては1万円近い金額を求められるケースもあります。

これらをすべて含めた金額を利用月数で割った真の月額を把握することが大切です。

項目内容と目安額
事務手数料契約時に発生。2,000円〜3,000円程度
配送設置料送料無料でも特定の条件下のみの場合あり
回収・廃棄料返却時に発生。セット内容により5,000円超も
階段料金エレベーターなしの住宅で階数ごとに加算
見落としがちな諸経費の例

私自身、サブスクサービスで初月無料に惹かれて契約したものの、解約時の手数料で結局高くついたという経験があります。

皆さんも、トータルの収支バランスをしっかりチェックしてみてください。

詳細は各サービスの利用規約や公式サイトを確認しましょう。

一人暮らし用家電セットのレンタルに特有の不便な制約

一人暮らし用家電セットレンタルに特有の不便な制約

家電レンタル、特に一人暮らし応援セットのようなプランでは、届く家電の機種やデザインを自分で選べないことがほとんどです。

これは家電にこだわりたいと考えている方にとっては、かなりのストレスになる可能性があります。

冷蔵庫は自炊をするから少し大きめがいいとか、電子レンジはオーブン機能付きがいいといった細かなニーズが反映されにくいからです。

また、デザイン面でも制約があります。

お部屋を特定のカラーで統一したいと思っていても、レンタル品は汎用的なシルバーや白、ときには少し古いデザインのものが届くことも。

毎日目にするものですから、インテリアに馴染まない家電が鎮座していると、自分の部屋なのにどこか仮住まいのような感覚が消えずにリラックスできないという居心地の悪さを感じてしまう方もいるかもしれません。

自分の好きな空間を作りたいという方がレンタルサービスを利用する場合は、セットプランではなく単品でレンタルするプランにすることをおすすめします。

中古品の衛生面や型落ちに伴う電気代アップの懸念

中古品の衛生面や型落ちに伴う電気代アップの懸念

格安プランの家電レンタルは、基本的に中古品が届きます。

もちろん、業者が専門の薬剤で徹底的にクリーニングや除菌を行っていますが、それでも誰かが使った後という事実に抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。

特に洗濯機などは、見た目が綺麗でも洗濯槽の裏側の汚れが気になったり、冷蔵庫に残った独特の生活臭が気になったりすることもあります。

さらに実務的な問題として、数年前の型落ちモデルが届くことによる維持費の増加も挙げられます。

近年の家電、特に冷蔵庫の省エネ性能は飛躍的に進化しています。
(出典:資源エネルギー庁『機器の買換で省エネ節約』)

上記のような公的な比較データを見るとわかりますが、10年前のモデルと最新モデルでは、電気代が年間で数千円単位、ときには1万円以上変わることもあります。

レンタル料金が安くても、毎月の電気代が高くなってしまっては結果として損をしていることになりますよね。

届けられる製品が何年製のものなのかもチェックしておくことをおすすめします。

故障や破損が招く返却時のトラブルと高額な弁償

故障や破損が招く返却時のトラブルと高額な弁償

レンタル製品を使い続ける上で一番の心理的負担になるのが破損や汚れへの不安ではないでしょうか。

自分の持ち物なら掃除機をぶつけて傷がついたとしてもまあいいかで済みます。

でも、レンタル品となると話は別。

返却時に目立つ傷やタバコのニオイ、ペットの毛による汚れなどがあると原状回復費用として数千円から数万円の賠償を求められる場合もあるのです。

自然故障(普通に使っていて壊れた場合)は無償修理の対象になることがほとんど。

ですが、過失(落とした、飲み物をこぼした等)による故障は、修理費用の全額負担、あるいは製品代金の支払いを求められることあります。

一部のサービスでは過失による故障も月額料金内の保証でカバーという手厚いものもありますが、そうしたサービスは往々にして月額料金が高めに設定されています。

毎日使う家電に対して常に気を使い続けなければならないのは、特に忙しい一人暮らしの方にとっては地味にストレスが溜まるポイントになるかもしれません。

一人暮らしの家電レンタルにおけるデメリットの対策

一人暮らしの家電レンタルにおけるデメリットの対策

ここまでデメリットを中心に見てきましたが、それらを事前に知って対策を立てておけばレンタルサービスを便利に使いこなすこともできます。

後悔しないための具体的なチェックポイントを整理しました。

契約前に確認すべき中途解約金と最低利用期間

契約前に確認すべき中途解約金と最低利用期間

とりあえず1年借りて必要なくなったら返せばいいやと安易に考えていると、思わぬ違約金に驚くことになります。

家電レンタルの多くは「最低利用期間(例:半年、1年、2年)」が定められています。

この期間内に解約しようとすると、残りの期間の利用料を全額、あるいは一定割合を中途解約金として支払う義務が生じる契約が一般的。

例えば、急な実家への帰還や、恋人との同棲など、人生には予定外のイベントがつきものですよね。

そんなとき、使わなくなった家電のために数万円の違約金を払うのはなんか損した感じがしませんか。

契約前には必ず中途解約時の算出方法を確認しておきましょう。

最近は、いつでも解約できて違約金なし(ただし返却手数料はかかる)というサブスク型のサービスも増えてきているので、ライフスタイルが不安定な方はそういった柔軟なプランを選んだほうが安心かなと思います。

引越し時の移設制限やエリア外返却のコストリスク

引越し時の移設制限やエリア外返却のコストリスク

一人暮らしをしていると、部屋の更新タイミングなどで引越しを検討することもあるはず。

ここで注意したいのが、レンタル家電の移動です。

多くの業者は、利用者が勝手に家電を移動させることを禁止しています。

引越し先でも使い続けたい場合は、業者に依頼して移設作業をしてもらう必要があり、これに1万円〜2万円程度の高額な費用がかかるケースがあります。

さらに面倒なのが、引越し先が業者の対応エリア外だった場合。

この場合、使い続けたくても強制的に解約・返却となり、期間内であれば違約金まで発生するという泣きっ面に蜂な事態になりかねません。

特に地方への転勤や、広域展開していない中小のレンタル業者を利用する際は、かなり難しいかもしれませんが将来的な移動の可能性まで含めて検討した方が良いと思います。

移動の自由を確保したいなら、全国対応の大手業者を選ぶかそもそも引越し前に返却しやすい短期プランを選ぶのが安全です。

格安の中古家電購入とレンタルの利便性を比較する

格安の中古家電購入とレンタルの利便性を比較する

もし初期費用を抑えたいという動機が一番強いのであれば、レンタル一択ではなく、リサイクルショップでの中古セット購入も有力な選択肢です。

最近は保証期間が半年〜1年ついたセット販売もあり、レンタルと変わらない安心感を安価で得られることも。

購入であれば、万が一傷をつけても弁償の心配はありませんし、不要になったらジモティーなどのアプリで譲ったり、買取業者に売ったりして、処分費用を浮かせることもできます。

もし私が2年以上同じ場所に住むとわかっていて、かつ、お金をなるべく節約したいと思ったら中古で自分のものとして揃える方を選びます。

そのほうが精神的にもお財布面でも長い目で考えると安定するような気がするんですよね。

一度お近くのリサイクルショップをのぞいてみて、価格感をチェックしてみてはいかがでしょうか。

主要なレンタル業者のサービス内容とリスクを比較

主要なレンタル業者のサービス内容とリスクを比較

一口に家電レンタルといっても、提供会社によってその中身は驚くほど異なります。

大きく分けると以下のように分けることができます。

サービスタイプ向いている人注意すべきデメリット
長期格安レンタル
(例:かして!どっとこむ等)
1年〜2年の期間が決まっている学生・社会人中途解約時の返金がない、または違約金が高い
短期・サブスク型
(例:CLAS, subsclife等)
デザインにこだわりたい、柔軟に解約したい人月額単価が高く、長期利用の損益分岐点が早い
お試しレンタル型
(例:Rentio等)
最新家電を購入前に使ってみたい人生活家電一式を揃えるにはコストが高すぎる

どの会社がいいとか悪いとかいう話ではなく、自分の生活に合わないサービスを選んでしまうことが最大のリスクです。

レンタルする期間全体のことまでイメージして、どのサービスタイプを選べば一番リスクが低いのかを見極めましょう。

Rentioについては別の記事で詳細をまとめているのでこちらも参考にしてもらえると嬉しいです。

居住期間に合わせてレンタルが使える活用シーンを選ぶ

居住期間に合わせてレンタルが使える活用シーンを選ぶ

結局のところ、一人暮らしの家電レンタルが得になるのは以下のような特定のシーンに限定されるかなと思っています。

例えば、半年から1年という期間限定の研修や単身赴任。

この期間だと新品を買ってもすぐ処分することになりますし、中古購入でも配送や廃棄の手間を考えるとレンタルが圧倒的に楽です。

また、「とりあえず半年試してみて気に入ったら買い取る」というオプションがあるサービスも、失敗したくない方には向いています。

もしこのオプションを利用する場合は、なるべく新品の家電レンタルサービスを使うことをおすすめします。

中古でレンタルしてそれを買い取るのなら最初から中古で買っておいた方が圧倒的にお得だからです。

新品の家電レンタルについては別記事でもまとめているのでこちらも参考にしてみてください。

あと、上記でも触れたとおり定期的に居住環境を変える生活したい人もレンタルが使えます。

家電選びは、単なる買い物ではなくこれからの暮らし方を決める作業でもあります。

自分がどれくらいの期間、どんな場所で、どんな生活を送りたいのか。

それを考えれば自然とレンタルか購入かの答えが見えてくるはずです。

最後に一人暮らしの家電レンタルのデメリットについてまとめます

というわけで、今日は一人暮らしにおける家電レンタルのデメリットをテーマにお話を進めてきました。

このサイトでは所有よりも借りることで身軽に暮らすことをおすすめするというテーマで情報発信しています。

でも、何でもかんでも借りたらいいとは考えていません。

当然レンタルするとデメリットが大きい場合だってあるんです。

そのあたりは正直にお伝えした方が良いと思うので、今回はこのような内容の記事となっています。

レンタルは魔法の杖ではありません。

あくまで短期的な利便性を得るためのサービスに近い性質を持っているといえます。

2年以上の長期利用なら購入を第一候補に、1年未満の短期ならレンタルをフル活用するといった明確な使い分けが後悔しないための利用方法だと私は考えます。

メリットもデメリットも表裏一体。

それを正しく知った上での選択であれば、それはあなたにとっての正解です。

最後になりましたが、皆さんの新しい門出が納得のいく素敵なものになるように心から願っています。

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